【クラウド】サーバの種類、違いについて【レンタルサーバ】
- By:
- カテゴリー: 特集
サーバの種類、違いについて
サーバとは、サービスを提供するコンピュータです。
よくわからない!という方もいるかと思いますが、例えば、webを利用するときには、
自分のパソコンのブラウザ(InternetExplorer、GoogleChrome、Firefoxなど)から見たいホームページを検索します。
その時に、パソコンからインターネット越しにその情報があるサーバから情報をもらうことで、自分のパソコンのブラウザ上で表示されています。
サーバは一見難しく思えてしまうかもしれませんが、自宅で使っている「パソコン」と基本的には同じようなものです。
パソコンにはCPU、メモリ、ハードディスク(詳しくはもっとありますが)が搭載されており
OS(代表的なものはwindows、MacOS、Linuxなど)さらには、様々なソフトやツールをインストールする事で使えるようになります。
サーバも同じでパソコンを構成しているデバイスが搭載されているコンピュータです。
そして、必要なソフトがインストールされることによってサービスを提供できるようになります。
最近では、手軽に利用ができるサーバが続々と出てきており、共用サーバ、専用サーバ、VPS、クラウドサーバなどと種類もいろいろとあります。
今回は、それぞれのサーバのメリット、デメリット、違いなどを紹介していきます。
共用サーバとは
共用サーバとは、1台のサーバを複数のユーザーが共用する形態のサーバです。
・コストが安価
・既に用意してあるので運用が楽
・導入が比較的すぐにできる
共用サーバのメリットは、レンタル料が安価なことです。
1つのサーバを複数人で使用するため、初期費用や月額料金といった利用料金が安くなります。
安いものですと月額で数百円で借りられるため、ランニングコストを大きく抑えることができ手軽に利用が可能です。
また、共用サーバの場合はサーバ会社が既に用意した環境を利用するため
特別な専門的な知識が無くても簡単に利用が開始できるというメリットもあります。
もし、調子が悪かったり壊れてしまったなどの時にも保守管理やメンテナンスもサーバ会社がしてくれるので安心して利用ができます。
・他ユーザーの影響を受ける
・管理者権限がない
・カスタマイズができない
共用サーバのデメリットは、1台のサーバを複数のユーザで利用するため、
他のWebサイトやシステムによる影響を受けてしまう可能性があります。
例えば同じ共用のサーバ内にある他のWebサイトにアクセスが殺到したりして負荷が高くなりすぎると、
最悪サーバ自体が止まってしまい自分のサイトへクライアントが正常にアクセスできないなどのケースがあります。
もっとひどいケースは悪質なユーザー(スパムメールやウイルスをばら撒いている人)がサーバ内にいる場合
メールサーバ全体がブラックリストに登録されてしまったりするケースもあります。
その場合、メールの機能が正常に使用できなくなるなどの不具合が出たりしてしまいます。
そのほかにも、共用サーバのユーザーには管理者権限が与えられていないため、サーバの設定や利用できるソフトウェアに制限があり
システムに合わせたサーバのカスタマイズを行うことができないことなどがあげられます。
専用サーバとは
専用サーバとは、1台のサーバをユーザーが独占して利用する形態のサーバです。
・リソースをすべて利用できる
・高スペックなものが多い
・管理者権限がある
専用サーバのメリットは、1つのサーバを独占して利用ができるので、先述した共用サーバのように他ユーザーの影響を受けないことです。
また、高スペックなものが多いため、高負荷なWebサイトなどを運用するときには適しています。
さらに、管理者権限があるので、必要なソフトウェアのインストールや設定が自分で好きにでき、サーバ会社によってはスペックアップなど自由にカスタマイズができます。
・コストが高い
・サーバ会社によっては設定や管理を自分でしなくてはならない
・申し込みから設置するまで時間がかかる
専用サーバのデメリットはまず、レンタル料が高いことです。共用サーバの10倍以上になることもあるためコストがかかります。
また、サーバ会社によってはソフトウェアのインストールや設定を代行しないところもあるため専門知識が無いと運用が難しいケースもあります。
そして、申し込みをしてからサーバを設置するまで時間がかかるので、すぐに運用を始めたい場合などはあまり適さないです。
VPSとは
VPS(バーチャル・プライベート・サーバ)とは1台のサーバに共用サーバとは違い、仮想化の技術を使い仮想サーバを作ることでユーザーはそのうちの1つを契約し利用するサーバです。
・管理者権限がある
・他ユーザーの影響をうけない
・ゲストOSは固有なので自由にソフトウェアなどの運用ができる
・コストが安価
VPSのメリットは、共用サーバとは違い共用OSの土台の上にゲストOSが固有で用意されているので、他ユーザーと干渉することはありません。
リソースに関してもユーザーごとに確保されているので高負荷になった場合でも影響は出ないです。
また、コストが安価なのもメリットの1つです。
・リソースの拡張や縮小ができない
・物理サーバに障害があると全ユーザに影響がある
・回線は共用なので他ユーザの影響が出ることがある
VPSのデメリットは決められたリソースでの運用になるので、運用してから拡張したい場合や縮小したいときには、
再契約をしデータを移行する必要が出てきます。
また、物理サーバ自体に障害があった場合にはそのサーバを利用している全ユーザーが影響を受けることになります。
そして、回線は共用なのでそこでは他ユーザーの影響を受けてしまうことになります。
クラウドサーバとは
クラウドサーバとは先述したVPSと同様で1台のサーバを複数のユーザで共用しつつも仮想化技術により専用サーバのように使うことができる仮想サーバです。
何が違うかというと、クラウドサーバの方が自由度が高いことです。
・障害に強い
・リソースを状況に合わせて自由に変更することが可能
・数分で運用が開始できる。
・複数台契約でき、冗長や検証環境から本番環境への切り替えなど利便性が高い
・オンライン環境にあればどこでもアクセスが可能
クラウドサーバのメリットはVPSとは違い、リソースの変更などが自由にできる事から状況に合わせてスペックアップしたり
反対にスペックダウンさせたりと自由度が高いです。
クラウドサーバはリージョン(地域)やアベイラビリティーゾーン(電源レベルで設備を分離したグループ、一つのリージョンに2つ以上存在)を選択しサーバを使うことができるため、複数のリージョンやアベイラビリティーゾーンを跨がって利用し冗長化させることでどちらかで障害や災害があった場合でも問題なく運用は継続できます。
また、インターネットを介してのサービス利用という性質上、オンライン環境さえあればどこからでも使用できます。
・時間単位などの従量料金制のところが多くVPSより料金が高くなってしまう
・オンプレでの構築よりはカスタマイズに限界がある
・セキュリティへの不安がある
クラウドサーバのデメリットは専用サーバよりは安価だが、VPSとは違い月額制ではないところが多く、少し料金が高くなる傾向にあります。
インターネットを介しての利用が前提となるため、地下鉄や電波が届かないところからではそもそも利用ができません。
また、高度な暗号化技術を持たないとネットワークからの脅威の対象になってしまう可能性が高くなってしまします。
その他
クラウドってなに?こちらの記事で紹介してます。
サーバをレンタルしたい!こちらの記事で紹介してます。